新橋の「港区立生涯学習センターばるーん」で9月10日~11日の2日間にわたり開催された全国協の第32回大会にリモートで代議員として参加しました。星野副委員長の司会のもと、討議前に設立から長年にわたり書記長として全国協の運動を支えられ、本年3月に永眠された元遠藤書記長への黙とうが行われ、リモート参加者を含め参加者全員による追悼がなされました。
討議の委員長挨拶では、平賀委員長から3年間のコロナ危機に加えウクライナ問題によって日本社会がおかれている状況、全国一般が求められている使命について問題提起がありました。非正規や中小企業、介護や福祉等の現場で働く労働者はアベノミクスによる大企業や機関投資家の収益の増大と引き換えに犠牲になってきただけでなく、コロナ危機による減収に加えウクライナ問題による物価高騰により、命と生活をめぐる状況はより深刻化しています。組合としてこの状況にどのように対峙して行くか、一年間の総括と次年度方針で確認されたのは、安定雇用と生活できる賃金の獲得を改めて最優先課題として再認識しよう、その上で組織拡大と各職場での闘いの武器を豊富化することが不可欠ということでした。
実際、各単組からの報告でも、わたらせユニオン、長野全国一般でそれぞれ7名、9名の組合員により支部・分会が新たに職場で結成され、集団的労使関係の第一歩が広がったこと、また、宮城合同労組やユニオン北九州で正社員との賃金差別撤廃の闘いの報告があり、待遇改善の成果も共有されました。
しかし、また一方では少子高齢化に歯止めがかからない中、事業者も無期転換した契約社員の正社員との賃金格差を維持するべく、パート有期労働法の抜け道を周到に準備している実態や、さらにケアワーカーズユニオンの組合員にたいするスラップ訴訟など、公然した組合敵視の姿勢に直面している現状も受け止めざるを得ない状況です。
全国協神奈川として、全国協の仲間の闘いの成果と課題を共有化し労使交渉の武器を豊富化すること、職場の組織化を進めることで最賃の闘いをベースアップにつなげるための連帯を25日の大会で強化していきましょう。
今回の大会で野中執行委員が退任し、新たに清水執行委員が中央執行委員に選出・承認されました。野中さん、2年間ご苦労様でした。
八木