7月6日、歯科医院争議報告と岡部顧問弁護士引退慰労会が中華街で開催されました。
歯科医院争議報告
乾杯の前に、歯科医院争議報告を行いました。2018年11月に職場労働環境改善に努めていた有期雇用組合員2名への突然の懲戒解雇に対する解雇撤回と職場復帰を求めた裁判闘争が、昨年6月10日の高裁判決で、懲戒解雇撤回を勝ち取りました。しかし雇用更新を認めない判決で、職場復帰は実現できませんでした。有期雇用社員の権利を軽視した不当判決であると総括しました。一方、不当労働行為救済の闘いは、2021年8月19日の県労委命令では不当労働行為救済命令は出されず、とても受け入れられないと、中労委で最審査請求を闘いました。そして本年2月25日に中労委から和解案が示され、十分とは言えないものの再審請求での取り組みの成果が見られたこと、そしてこれ以上の長期化は成果につながらないとの判断で、和解案を受け入れ闘いを終結しました。続いて組合員2名が挨拶に立ち、この闘いではいろいろな経験をしたことや多くの方の支援を受けて闘い続けてこられたことなど感謝の挨拶がありました。
岡部顧問弁護士の引退慰労会
今回の集まりは、この歯科医院争議が最後の事件となった、岡部顧問弁護士の引退慰労会を兼ねて開催されました。岡部先生には数十年間の長きにわたり、私たち労働組合の顧問として、数々の案件を担当し解決に導いていただきました。
報告・慰労会では、中労委の取組で代理人を引き受けていただいた島﨑弁護士、組合の法律相談をお願いしている穂積顧問弁護士、そして川端県共闘議長から挨拶を頂き、また岡部事務所で働いた県共闘の仲間や事務員からもお礼や激励の言葉が送られました。また、あいさつに立ったそれぞれの仲間からは、裁判や労働委員会の取組への思いや、岡部弁護士の武勇伝などの話で盛り上がり、たちまち終宴の時間を迎えました。岡部弁護士と、争議当該組合員に花束が贈られ、大きな拍手も送られました。最後に、沢口執行委員長から争議の総括を含む閉会の挨拶を行い会は終了しました。
コロナ禍で組合員が集まり歓談をする機会が減る中で、闘いの共有と組合員の交流にとって意義深いものとなったのでないかと思いました。
佐藤